菅谷梨沙子の消失 その1
ある日、雅ちゃんが川に洗濯に行ったとき、大きなヲタがどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。
ヲタ耐性のある雅ちゃんは
雅「こんなところで何をしてるんですか?」
とヲタに声をかけました。
というのは、常々つんく♂Pからファンは大事にしなければいけないと言われていたからです。
そのヲタはBerryz工房のロゴがプリントされたTシャツを着ていたので、誰が見てもベリヲタだったので仕方なかったんです。
しかし、そのヲタは雅ちゃんに言いました。
ヲタ「このシチュエーションで私が誰だか分からない?」
雅ちゃんは困りました。
そして、あー。やっぱりヲタに声をかけても良いことなんてないなと後悔しました。
そうこうしているうちに、ヲタは雅ちゃんのいる川岸に上がってきました。
ヲタ「みや、私、桃だよ」
雅ちゃんは頭痛がしました。
大の大人が言うの事欠いて桃太郎です。
雅ちゃんは自分の運命を呪いました。
これなら梨沙子と茉麻と桃子と一緒に東京タワーに行けば良かった。
どうして私は、こんなところに洗濯しに来て、よりによって頭が湧いたヲタと話をしなければならないのか。
ヲタ「みや、私、桃子だよ!」
雅「はぁ?アンタ馬鹿?」
雅ちゃんはますます後悔しました。
明らかにこのヲタはヤバいです。
ヲタ「私、魔法でこんな姿にされてしまったの!みや、助けて!」
ヲタはますますキモく、ヤバくなっていきます。
ヲタ「信じてくれないのね・・・分かるわ。じゃぁ、今から私が桃だってことを証明するね!」
というと、ヲタはホントのじぶんの桃パートの振りを踊りました。
ヲタ「これで桃だって分かってくれた?」
雅ちゃんは首を横に振りました。
だって、そんなヲタは山ほどいるからです。
いつもステージから完璧に振りをこなすオドリストを散々見てきているのです。
ヲタ「じゃ、じゃぁ・・・」
ヲタは必死に桃子だよアピールをしましたが、全て公式に分かっていることでしたし、それに桃子は梨沙子と茉麻と一緒に今頃は東京タワーです。
雅ちゃんは、この場から逃げようと必死で隙を窺っていました。
そして、一瞬の隙をついて逃げることに成功しました。
ヲタ「どうして信じてくれないのぉ〜(泣)」
雅ちゃんは泣き崩れるヲタにもう一度目をやりました。
そして、我が目を疑いました。
雅ちゃんはそのヲタが桃子だということを瞬時に確信したのです。
雅「つ、つぐさん!?」
ヲタ「みや、分かってくれたの!?」
雅「・・・う、うん。」
雅ちゃんはあっけに取られていましたが、それでもこのヲタが桃子だということは分かったのです。
雅「つぐさん、どういうことか説明して!」
ヲタ(桃)「うん。」
桃子(仮)はどうしてこんな姿になってしまったのか語り始めました。