菅谷梨沙子の消失  その2

雅「今の話はホント?」


ヲタ(桃)「うん。」


雅ちゃんは信じられないという顔をしていましたが、目の前の桃子(仮)を見ると信じざるをえませんでした。


雅「う〜ん、ちょっとキャプテンと熊井ちゃんにも相談しよう。」


ヲタ(桃)「うん。みやが信じてくれたから、キャプテンもくまいちょーも信じてくれるよね!」


雅「多分ね。」


雅ちゃんと桃子(仮)は佐紀と友理奈に連絡を取り、近くのファミレスで会うことにしました。


雅「それにしても、あるんだね、異世界って。」


雅ちゃんはやっと桃子(仮)の言うことを理解し始めました。
洗濯物を抱えながら土手を歩く雅ちゃん
その後を桃子(仮)がついて行きます。
雅ちゃんはふと梨沙子のことが心配になりましたが、茉麻が付いてるから大丈夫だと自分に言い聞かせました。


雅「梨沙子、大丈夫だよね?」


・・・。


雅「ちょっとつぐさん!そこは大丈夫だって言ってよ!」


振り返ると桃子(仮)はいません。
よく見ると、100メートルほど後ろで警官に職質されてるようでした。


警官「君!一体何をしていたのかね!?」


ヲタ(桃)「え、あの、えと(汗)」


警官「しかも手に持っているのは・・・女物の下着じゃないか!ちょっと署まで来てもらおう!」


ヲタ(桃)「え、ちょっと、え〜ん(泣)」


雅「その人私の知り合いなんです。」


警官「ん!?」


警官は訝しげに雅ちゃんを見ましたが、こんな美少女がキモヲタを助ける道理も他にないので、納得してどっかに行きました。


ヲタ(桃)「みや、ありがとう。」


雅「もう、ちゃんと私の横歩きなさい!」


ヲタ(桃)「うん。」


雅「ところで、何で私の下着持ってるの?」


ヲタ(桃)「さっき落としたよ。」


雅「あ、そうなんだ。ありがとう。」


そうこうしているうちに、佐紀と友理奈の待つファミレスに着きました。